パソコンで書いた責任のない文章

コロナのワクチンのせいで発熱した以外では数年ぶりの発熱だった。ようは風邪。ワクチンのあれは風邪のうちには入らないし、体調不良としてはきわめて人工的な部類だ。自然なのはひさしぶり。 どう考えても、気温差の激しい晩冬・初春に窓を開けたまま寝たか…

短編③

奴です。夜眠れません。「憧憬」 長雨が続く季節に入った。昼夜となく湿った風が流れ、つねに本降りのように激い雨が降った。舗装されていない近所の公園はすぐにぬかるみ、人が寄らなかった。海は雨を受けて黒く見えた。海洋に出る船もいくらか少なかった。…

短編②

奴です。できたら毎週月曜に上げられたらと思います。主題から逸れた感がありますが『背の高い女』 まえがき本書は、まったくの異世界における出来事の現地語による記述を、あえて我々の知りうる言語へと試みに翻訳しようというものである。江戸時代の日本が…

短編①

奴です。たまに短編を出せたらなあと思います。『我が葬列』 ぬかるみに足を取られるから、御堂に向かう道の途中でもふだんになく疲れていた。雨が森の葉を打ちながら土に降った。音も景色も、あるいはほかのあらゆる感覚をも霧に呑まれていた。山道を登るほ…